2018年5月18日金曜日に、日本障害者サーフィン協会のファーストイベントである「アダプティブサーフィン エキシビジョンマッチ2018」が開催されました。
心配されていた天気も薄曇りで雨は降らず、気温も過ごしやすい日となり、平日にも関わらず、たくさんの観覧者が来ていました。
観覧に来てくださった方の他に、新聞、テレビの取材も多く来ていました。
来てくださったメディアの方々は、NHK、日本テレビ、朝日新聞、日経新聞、毎日新聞、産経新聞、共同通信、北海道新聞(順不同、敬称略)の他、パラフォトなどのパラスポーツ関連のメディア、ラジオJ-WAVEというたくさんの取材陣でした。
朝日新聞「障害者サーフィン 世界き基準で満喫 国内初大会に7選手」
千葉や関東のみであったものもありますが、全国から新聞やテレビを見たという報告が聞かれ、当協会が目的としている「全国の障がい者サーファーへの情報を周知する」ということが、各メディアを通じて行うことができました。
今回行った『アダプティブサーフィン エキシビジョンマッチ』は、選手の勝敗を決めるためのイベントではなく、「アダプティブサーフィン」をたくさんの方に知ってもらうという目的で行われました。
そのため、エントリーした選手は8名でしたが、それ以上の人数となるとエキシビジョンとしての目的である今回のイベントの趣旨が難しくなることが考えられたため、この人数に絞らせていただきました。
4人でのヒートを2ヒート、そしてファイナルラウンドも行うことができ、たくさんの方のゆっくりとアダプティブサーフィンを見てもらうことができたと思います。
ジャッジ委員長からのルール説明
今回はISA国際サーフィン連盟のアダプティブサーフィンの基準を元にクラス分けを実施し、障がいのレベルによってAS-1からAS-4までの選手が分けられました。
人数の都合上、今回はクラスによってのヒートを行うことができないため、AS-1はハンデ0、AS-2はハンデ0.5、AS-3はハンデ1.0、AS-4はハンデ1.5として、各ライディングに加算するというJASO特別ルールが適用されました。
ヒート時間20分、マキシマムウェーブなし、ベスト2ウェーブにて採点されます。
会場には、アダプティブサーフィンには必ず配置する必要がある、医師と看護師が医療機器を備えて本部に待機。
沖にはジェットスキーで1名、海の中に1名、波打ち際に1名のライフガードも配置しました。
サポートボランティアには学生サーフィン連盟の皆さんや・・・
1選手に対して3名のサポーターが一緒に海に入り、選手のゲッティングアウトをサポートしたり、波打際でライディングしてくる選手の安全を確保しました。
選手以外にサポーターやスタッフ、観覧者が多く、選手も緊張しつつも気合が入っています!
AS-1山本力也選手
AS-2長谷川義行選手
AS-1貝塚哲也選手
AS-3釣井景介選手
AS-2川上啓一選手
AS-1奈良優選手
AS-4阿出川輝雄選手
AS-2高塚康之選手
ヒートの後は、選手のみなさん良い笑顔をしていました!!
選手は取材も受けて、忙しくしていました。
今回は成績を争うものではないということでしたが、ファイナルラウンドだけは順位をつけさせていただきました。
優勝は山本力也選手。AS-1のクラスでハンデはありませんでしたが、実力で勝ち取りました。
おめでとうございます!!
選手のみなさん、お疲れ様でした!!
今回、波はヒザモモサイズで小さめでしたが、形の良い波もあり、障がいのある方の初めての大会としては良いコンディションでした。
今回の大会を通して、たくさんの方にアダプティブサーフィンを知ってもらうこと、そして、全国へアダプティブサーフィンの情報が届くことによって、障がいを持つことでサーフィンを辞めてしまった方が再びサーフィンをやってみようと思ったり、障がいを持ってもチャレンジするという思いを持つきっかけとなれば良いなと思っています。
そして、全国のアダプティブサーファーを発掘、育成するというきっかけにし、将来サーフィンがパラスポーツとなったときには、さらにレベルの高い選手を日本代表とできるようにしていきたいと思っています。
これからサーフィンを始めようと思っている方でも、障がいを持って再びサーフィンをする方でも大会に勝つチャンスはあります。
ぜひ、一歩を踏み出して、チャレンジしてみませんか?
今回のイベントに関してご協力いただいた、千葉県いすみ市、一宮町、いすみ市サーフィン業組合、一宮町サーフィン業組合、サーフタウンフェスタ実行委員会、一宮町体育協会、学生サーフィン連盟、勝浦整形外科副院長稲田先生、茂原中央病院、TED SURF、ボランティアのみなさん、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。